創業計画書の記入例

▼まねをしたら断られた?

このページでは、日本政策金融公庫による創業計画書記入例を提供しています。

日本政策金融公庫が提供していますが、実は、あまり出来栄えはよくありません。

記入例どおりに書いても融資に失敗することが多々あります。

 

▼審査担当者の考え方

記入例は、わたしどもの経験から判断して、かなり甘いと感じています。

日本政策金融公庫の担当者でさえ、この記入例ではだめだなと感じています。

日本政策金融公庫の融資担当者は、人により多少の差異はありますが、審査の際に概ね以下のように判断しています。

  • 借入申込者の計数管理能力にはとても敏感です。資金の調達方法と使途、損益計画はすらすらと説明できる必要があります。
  • 資金繰り表の添付は明示的には要求されていませんが、資金繰り表が添付されていて、きちっと説明できる創業者はとても高く評価します。逆に資金繰りの説明がないと貸した金を返せそうもないなと思われてしまいます。
  • 競争的な価格設定でも生き残れる創業計画書には好感を持ちます。
  • 勤務経験については、かれらはとても重視しています。自分の強みをアピールできた申込者は、高く評価されています。
  • 勤務経験で培った強みが、事業に生かされる計画にはよい評価を与えます。
  • 取扱品の強み・弱みについては、記述が乏しいとかなり減点されます。ターゲットを絞った上で、強いセールスポイントがあることをアピールするべきです。
  • すでに潜在顧客をもっていたり、あるいは、営業や販促に十分な実績があったりすると高い評価を与えます。
  • 市場分析や競合分析については、記入例にはほとんど記述がありませんが、資料が添付されていれば好印象を与えられます。
  • よく理解できない事業には貸したくないと思っています。ですので、ITなどのわかりづらいビジネスの場合は、視覚的な資料が大切です。
  • 使命感ややる気のなさそうな創業者については、減点します。
  • 私どもがお薦めしているように、添付資料をたくさん持参する申込者は高く評価されます。

創業融資のもう一つの柱である制度融資の場合には、信用保証協会が可否を決裁しますが、判断基準は変わりません。

 

▼記入例の欠点

日本政策金融公庫の記入例をまねて書いたのに面談でけなされたうえに貸してもらえないことがあります。

日本政策金融公庫が提供する創業計画書の記入例の欠点を列挙しますので、実際に創業計画書を書く際の参考にしてください。

  1. 資金繰り計画表が添付されていません。公的金融機関とはいえ、本質的には金貸しです。ですから、最大の関心事は、資金繰りです。詳細な資金繰り計画を作成して、すらすらと説明できれば、非常に高い評価をもらえます。資金繰りの説明がないと、経営のできない人と思われてしまいます。記入例には、資金繰り計画表は、添付されていませんが、作成して添付するべき資料です。資金繰り計画表がよくできていればいるほど審査担当者の心証はよくなります。⇒資金繰り計画表の実例
  2. 価格戦略まで踏み込んだ詳細な損益計画が添付されていませんが、添付すると強くアピールできます。「良いものを安く売るが会社はやっていける」ということをアピールするのです。
  3. 記入例の動機付けの記述は、とても貧弱です。まねて書くと「不真面目なやつ」と思われかねないので、注意してください。熱く使命感を語ってください。
  4. 事業経験については、創業計画書記入例では、略歴しか書いていませんが、添付資料でくわしく記述する方法が有効です。各職務を単に羅列するのではなく、創業者の強みを具体的にアピールしてください。そして、創業者の強みとセールスポイントを関連させてください。
  5. ほとんどの記入例は、ターゲットが曖昧です。
  6. セールスポイントがあいまいです。ターゲットの特性やニーズに合わせてセールスポイントを記述してください。低価格、高付加価値、製造技術、営業手法等々のセールスポイントを具体的にアピールするべきでしょう。事業経験との整合性も大切です。
  7. 記入例では、写真や流れ図が使われていません。事業内容を理解してもらい、かつ、セールスポイントをアピールするには、写真やフロー図などの視覚的な資料を付けると有効です。とくにITなどの理解しづら業種には必須です。
  8. 市場調査や競合分析についても、創業計画書記入例では、紙面の都合上、深く分析されていませんが、調査資料を添付すると説得力は強くなります。

これらの欠点は、必ず考慮してください。

創業資金を調達するためには、記入例を超えるレベルの創業計画書を作成する必要があります。

創業計画書記入例は、あくまで理解の手助け程度にお考えください。

 

▼日本政策金融公庫による創業計画書記入例

以上が日本政策金融公庫による記入例です。

創業計画書は創業融資を調達するためにはとても大切は書類です。

創業融資は申込者の30%の方しか成功していません。

記入例をなんとなくまねて創業計画書をつくっても審査担当者に「大丈夫だ」と思ってもらうことはできません。

上述した記入例の欠点を留意して、きちっとした創業計画書の作成を心がけてください。

みまさまが創業融資に成功されることを願っております。

 

▼創業融資の基礎知識

  1. ⇒そもそも、お金は借りるべきなの?
  2. ⇒創業資金の集め方 さまざまな創業資金の集め方をご紹介します。
  3. ⇒日本政策金融公庫とは? 創業者にも貸してくれる公的金融機関
  4. ⇒信用保証協会と制度融資 信用保証協会の基本を理解しましょう
  5. ⇒『新創業融資制度』について 無担保、無保証の創業融資制度です。
  6. ⇒『中小企業経営力強化資金』について 無担保、無保証、要件上は自己資金不要、しかも融資額は最大2,000万円です。
  7. ⇒『新規開業資金』について 借りやすい創業融資制度です。
  8. ⇒東京都と市区町村の創業融資 ともに信用保証協会と自治体がバックアップする創業融資制度です。
  9. ⇒市区町村の創業融資の重大な欠陥
  10. ⇒創業融資の比較 選んではいけない創業融資制度とは?
  11. ⇒日本政策金融公庫と制度融資は、どちらが得か? 総合的には日本政策金融公庫です。
  12. ⇒創業融資の成功条件 創業融資に失敗しない秘訣を説明します。
  13. ⇒自己資金について 自己資金は融資審査ではとても重視されます。
  14. ⇒自己資金が不足しているとき
  15. ⇒創業計画書の業種経験の書き方 経歴アピールで成否が決まる。
  16. ⇒創業計画書の書き方 創業計画書の書き方で成否は決まります。
  17. ⇒創業計画書の記入例 日本政策金融公庫が提供する記入例です。
  18. ⇒資金繰り表の重要性 資金繰り表をすらすらと説明できれば、融資審査ではとても強くアピールできます。
  19. ⇒創業計画書と資金繰り計画書で創業融資は決まる
  20. ⇒創業融資の面談で守るべきこと 面談で犯しがちな失敗とは?
  21. ⇒創業融資の流れと必要書類 創業融資を借りる手順です。
  22. ⇒創業融資で新事業を立ち上げる 起業だけでなく新事業立ち上げにも使えます。
  23. ⇒創業融資の成功事例 自己資金不足、経験不足、事故暦、事業譲渡、高額融資の事例を集めました。
  24. ⇒創業計画書と事業計画書の違い 創業計画書は創業者用の事業計画書ですが、ちょっと特徴があります。
  25. ⇒創業後に赤字を回避するための具体的な経営手法
  26. 創業融資Q&A よくある質問にお答えします。

 

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