日本政策金融公庫から、創業融資を受けるための要件は、自己資金、信用情報、事業経験、創業計画書です。
この4つがそろえば創業融資は、必ず成功します。
ただ、統計的に、起業家の10~20%の方は、事業経験のない分野で創業します。
事業経験がない分野で創業する場合には、融資は受けられないのでしょうか?
信用情報、自己資金、創業計画書について、問題がなければ、未経験であっても、融資を受けることは可能です。
当事務所でも、未経験の方で、融資に成功されているケースが少なからずあります。
成功した方々には、次のような共通のパターンがあります。
- ほかの事業で営業経験がある。すなわち、『売る経験』がある。
- すでに創業を開始していてわずかだが売上実績がある。
- 事業経験のある人から協力を受けられる。この場合は、その事業協力者との関係が濃密であるほど、有利となります。たとえば、家族、親類であるとか、長年の友人であるとか、婚約者等々。その方が、出資をしてくれるなおさら関係が強固とみなされます。
創業融資を受けるためには、事業経験は絶対条件ではありません。
ですので、経験がないという理由だけで創業融資をあきらめる必要はありません。
ただ、日本政策金融公庫の審査は、基本的には、事業経験を求めます。
事業経験のある方の方が、圧倒的に貸し倒れリスクが低いからです。
ですので、確実に融資を通したければ、すくなくとも1年間の事業経験を積まれることをお勧めします。
また、実際に、事業経験のあるかたの方が圧倒的に成功する確率が高いのも確かです。
営業のコツや事業の落とし穴は、業界ごとに特徴があり、実際にやってみないとわからないものです。
確実にビジネスを成功させるためにも、せめて1年だけもよいので事業経験を積まれることをお勧めします。
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