4つの経営指標で銀行の評価は決まる

銀行はすべての貸出先を格付け評価しています。

決算書に基づいて、点数付けをして貸すか貸さないをきめているのです。

銀行は、いったい決算書のどこに着眼してどうやって点数付けをしているのでしょうか?

 

銀行マンが会社の決算書を見るときには、黒字か赤字かにまず注目します。

しかし、実際の銀行の格付けは、そんなに単純ではありません。

決算書からさまざまな経営指標を読み取って総合的に点数をつけているのです。

 

格付けのやり方は、どの銀行も同じような方法を採用しています。

四つの指標を計算してその指標にそれぞれ、点数をつけて合計しているのです。

4つの指標とは、次の4つの財務指標です。 

  • 収益性
  • 安全性
  • 成長性
  • キャッシュフロー

収益性とは、儲けのことです。

代表的な指標は、経常利益額や、売上高経常利益率・総資本経常利益率です。

経常利益は、支払利息を負担してもまだ経常的に稼げる会社の実力を表します。

売上高経常利益率は、経常利益を売上で割った指標です。売上に対する経常利益の割合を示します。

総資本利益率は、経常利益を総資本で割った指標です。投入した資本に対してどれだけの利回りが実現されたかを示しています。

 

安全性は、財務的な安定性です。自己資本額や自己資本比率、有利子負債比率、固定長期適合率、当座比率や流動比率で判断されます。

自己資金は返済不要の資金ですので、大きければ大きいほど、財務的な安定性は高いと判断されます。

自己資本比率は、借り入れなどの外部資本に頼らずに、自分資金で事業を行っている度合を示します。財務的な健全性を判断する代表的な指標です。

有利子負債比率は、有利子負債額を自己資本で割った指標です。借入れ金額の多寡を判断します。

固定長期適合率は、固定資産を固定負債と自己資本の合計が割った比率で、長期的な資金で長期的な投資を行っているかを判断する指標です。

当座比率は、現金預金や売掛金・受取手形なでの換金性の高い資産を流動負債で割った指標です。流動比率は、流動資産を流動負債で除した指標です。ともに高ければ高いほどに、当面の支払い能力が高いことを示します。

 

成長性は、売上高や経常利益成長率が代表です。

会社の売上が大きければ資金需要があるのは当然と判断されます。

経常利益率が成長していれば、会社の実力が伸びていると判断されます。

 

キャッシュフローは、「減価償却費+税引き後利益」のキャッシュフロー額や、債務償還年数、インタレストカバレッジレシオなどで評価されます。

「減価償却費+税引き後利益」は、債務を償還する原資です。この値は大きければおおきいほど、会社の財務は健全です。

債務償還年数は、有利子負債が何年で償還されるのかを見るための指標です。低ければ引くほど、借入余力があるものを判断されます。一般的にこの指標は、15年が限界とされています。

インタレストカバレッジレシオは、営業利益と受取利息の合計が、支払利息の何倍あるかを示す指標です。支払利息の負担度合いが高いか、低いかを見るために使われます。

 

銀行の格付けの数式は、上記のように複雑です。

黒字か赤字かということだけで、単純に判断しているわけではありません。

実は、それ以外の要素が、大きいのです。

決算が、黒字か赤字かだけに注目していると逆に会社の格付けを下げてしまう決算対策をしてしまうこともありえますので、ご注意ください。

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