融機関の論理は単純です。

「返せる人には金を貸す」です。

 

返せるかどうかは、決算書で判断します。

ただ、創業したての企業は、決算書がないので、判断はできません。

ですでの、本来は貸すことはできません。

しかし、貸さなければ、日本の開業率はあがりません。

だから、日本政策金融公庫や、制度融資を支える信用保証協会は、創業者にも資金を貸してくれます。

公的な金融機関なので、国から予算がついているのです。

決算書がないので、創業計画書で判断して、なんとか救いあげようとしています。

決算書で判断したいが、決算書がないから仕方なく創業計画書で判断しているのです。

多くの創業者は、このことを知らずに、その創業計画書をいい加減に書いて失敗しています。

 

ただ、やみくもに強気の創業計画書を作ってアピールしようとしても、効果はありません。

アピールの仕方には、こつがあります。

例を挙げます。

「勤務時代にすごい強みを築いている。」

計数感覚がつよい。」

「顧客を抑えている。」

「損益計画(収支計画)をすらすらと言える。」

「営業実績がある。」

「資金繰りもよく理解している。」

 

とくに計数感覚は大切です。

金融機関は、計数感覚のない社長がきらいです。

どんぶり勘定の社長が会社を潰すのをよくみているからです。

すらすらと損益計画や資金繰り計画を説明できれば、高く評価されます。

 

よく、自己資金があれば大丈夫と勘違いしている方がいます。

自己資金は、あっという間に運転資金や設備投資に消えます。

自己資金は、借入金返済の直接の担保にはなりません。

逆に自己資金が不足していても、事業を成功させた人は、借りたお金をきっちりと返してくれます。

開業して生き残れそうだと審査担当者に思わせるのがコツなのです。

自己資金は、判断要素に1つに過ぎません。

 

どうすれば、生き残れる創業者と思わせることができるのでしょうか?

以下に、最低限は理解しておいていただきたい、創業計画書の作成テクニックを具体的にご紹介します。

サイトで公表されている創業計画書の記入例をまねてもうまくゆかない

日本政策金融公庫が創業計画書の記入例を紹介しておりますので、参考としてまずダウンロードしてご欄になってください。

創業計画書3.jpg

記入例をまねて書いたのに面談でコテンパンにやられて断られるということがあります
創業計画書の記入例は、実は、あまりよい出来とはいいがたいしろものなのです。
記入例のような淡白な記述では、貸し付けたお金を確実に回収できるだろうかという担当者の疑念を払拭することはできません。
政府系金融機関とはいえ、元金と利息が回収できなければ担当者は責任を問われます。
担当者を十分に納得させ、安心感を与えるためには、より充実した内容の創業計画書を作成しなければなりません(創業計画書作成のコツ:記入例を信じないでください!) 。

創業計画書の本質は、事業計画書です。
このことを理解すれば、小さな紙面に事業計画を十分に書ききれないことはすぐに理解できます。
事業計画に説得力を持たせるためには創業計画書に資料を添付せざるを得ないことがわかってきます。
記入例にようにあっさりした表現でしかも添付資料がなければ、審査担当者を安心させることはできません。(創業計画書作成のコツ:添付資料を必ずつけてください!)。

いきなり創業計画書に記入してもだめ

いきなり創業計画書に記入するのはよくありません。

事業計画が思慮の浅いものとなり、パンチ力がとても弱くなってしまいます。

まずは、事業戦略の基本についてじっくり考えましょう。

遠回りなように見えますが、手を抜いて融資を断られるよりはましなはずです。

まずは、次の6つの経営課題について、仮説や前提をおいてかまいませんので、構想してみてください。各経営課題をいったりきたりしながら、基本的な全体コンセプトをまとめてゆきましょう。

  1. 市場のどの特定マーケットを攻めるのか。創業企業が市場全体をせめても勝てません。特定マーケットに集中する必要があります。
  2. そのマーケットkaiには、どんな競合がいるのか。その競合に対してどんな差別化を図るのか。コスト競争力か付加価値のどちらかで差別化しなければ創業企業は生き残るのは困難です。
  3. 製品やサービスの内容を具体的にイメージする。営業手法から、製品・サービスの製造までビジネスフローを具体的に設計する。
  4. 売上と経費はどれぐらいかかるか。毎月どれぐらい利益が出るか。売上を『売上数量×売価』で個別に積み上げ、経費を網羅的に予測して、利益を十分に確保できるかを検証する。
  5. 資金使途と調達方法を明確化する。設備資金と、ビジネスが軌道に乗るまでの運転資金の合計が必要な資金である。その必要資金を自己資金で賄えるか否かを検討する。不足するなら、その不足額をどうやって調達するか。不足額は基本的には創業融資により借り入れるしかないが、借入以外に親からの贈与や、友人・知人からの出資などの可能性も検討する。
  6. 返済財源を明確にする。毎月の借金の返済額はどれぐらいになるか。返済可能な利益を確保できるか。

基本的な考えがきっちりと整理されていないと創業計画書の整合性がとれなくなり、「貸したら危ない」と思われてしまいます。逆に上記の基本コンセプトがしっかりしていれば創業計画書のできがよくなり、借入できる額を増やすことができるだけでなく、事業戦略が整理され、ビジネスで成功する確率が高まります。(創業計画書作成のコツ:まずは筆を置いてください!)。

基本的なコンセプトが決まったら、創業計画書の作成に着手しましょう。

まずは、創業計画書のフォーマットをダウンロードしてください。

政策金融公庫3.jpg

信用保証協会3.jpg

単純なフォーマットですが、この創業計画書のフォーマットになにを書くかで、新規開業者にとっては、信じられないような好条件の融資、すなわち創業融資が受けられるか否かが決まります。 

以下が、創業計画書の具体的な書き方のポイントです。

創業の目的・動機の書き方

まず、最初の『創業する目的、動機』ですが、二つのポイントを必ず守ってください。

① まずは、狙っている顧客ターゲットを絞ってください。

創業企業が市場全体に対して漠然と製品やサービスを売っても経営資源に限りがあるので、生き残りは困難です。

特定の市場に戦力を集中する必要があります。

まず、ターゲットを絞ってください。

審査担当者は、ターゲットを絞っている起業家を好みます。

さらに、そのターゲット市場が伸びていることをアピールできればとても有利です。

添付資料をつかってその特定市場が拡大していることを示してください。>

市場の規模・成長性という記入項目は見当たらないですがあえて書くことが必要です。

国の白書とか、各種の調査会社の資料でピンポイントのものがあれば使って下さい。飲食店やサービス・IT系のビジネスだと、該当地区や当該ビジネスの統計資料は探してもないことが多いので、その場合は、自分の足で通行量とか顧客層について実地調査して報告書にまとめください。フォーマットはなんでもかまいません。文章もへたでもかまいません。箇条書きでも結構です。審査する側はあなたの文章力を判断しようとしているわけではありません。審査担当者は、あなたが、伸びている特定市場でビジネスを開始しようとしていること、それがゆえに失敗する確率が低いこと、貸したお金が戻ってくる可能性が高いことを知りたいのです。

断られる人の方が多い融資制度です。積極的なアピールが重要です。ターゲットを絞っており、かつそのターゲットが伸びていることを示すことはとても大切なのです(創業計画書作成のコツ:市場調査をお忘れなく!)。

② そのビジネスにかける思いや夢、使命感を熱く語ること。

高尚な使命感をどんなに熱く語っても審査担当者は、百戦錬磨ですので、真に受けません。

しかし、少なくともあなたのことをまじめなやつだとは思ってくれます。

まじめな人と思わせることは、融資審査では意外に重要です。

だれでもビジネスとやりがいとを両立させたいと思っているはずです。その良心の部分を、照れることなく、まるで他人をほめるように書き綴ってください。イタリアンレストランを経営したいなら、『イタリアンの文化が好きで、日本人にもっとイタリアのよさを味わってもらいたい』とか、思いの部分を堂々と語ってください。

融資を受けるためには、融資担当者に、あなたが現実的な思考ができる人であることを理解してもらうほうが、夢を語るよりもはるかに重要であります。しかし、これから創業するビジネスに夢や強い動機付けをもっている人の方が、ビジネスに成功する確率が高い、すなわち、貸したお金をちゃんと返済できる可能性が高いことも確かなのです。夢や理念がおざなりに語られていれば、あなたの動機付けを疑われ、減点評価されます(創業計画書作成のコツ:使命感を軽視しないで下さい!)。

事業の経験の書き方

次に『事業の経験』ですが、経験の乏しいかたは、あっさりと「ありません」と書かれてしまうことがあるのですが、それは融資はいりませんと言うのに等しい行為です。経験の内容と勤続年数については、審査担当者はとても重要視しているからです。

ばか正直であれば評価されると考えるのは誤りです。 直接的な経験がなくとも、間接的な経験はあるはずです。

ラーメン屋を経験がないのに開業するとしましょう。正社員として経験がなくとも、アルバイトをしていたことがあるとか、サラリーマンのときに顧客がラーメン屋でいろいろ経営改善のアドバイスをしたとか、関連する経験を記述してアピールするべきです。 自己の経験のなかでスタートするビジネスにつながる経験がなにかあるはずです。それを引き立てて記述するようにしてください。

経験した業種が異なっていても、営業・マーケティング・商品開発・人事管理、利益管理などのスキルは、異なる業種でも使えますので、必ずアピールしてください(創業計画書作成のコツ:事業経験の記述を諦めないこと)。

開業するビジネスで十分な経験があるかたは、自分の経歴を積極的に記述してください。まるで尊敬する人物を誉めそやすように書いてください。注意していただきたいのは、経験がおありになる方ほど、自信があるせいか逆にあっさりと記述してしまうことがありますが、手短にそっけなく履歴を書き並べるのは禁物です。能力、経験、各役職のときの業績を大いにアピールしてください。

とくに営業成績や会社からの表彰は、忘れずに記述してください。

審査担当者は、営業関連の経験を高く評価する傾向があります。

売る能力があれば、企業はとりあえず生き残れるからです。

事業経験と差別化戦略の関連付けも忘れないでください。「こういった経験があるから、ライバルに差をつけることができる」という論法です。(創業計画書作成のコツ:事業経験をあっさり書かないでください!)。

面談のとき、口で言えばいいと考えて要点だけを書くのはだめです。面談で大きく減点することはあっても大きく得点することはないからです(創業計画書作成のコツ:口頭では伝わりません!)。

お取扱いの商品・サービス(取扱品・主製品またはサービス)の書き方

審査担当者は、理解できない事業にはお金は貸しません

ですから、商品・サービスの分類、概要を記載するだけでなく、実物や写真を見せたり、図やチャートを創業計画書に添付したりして、取り扱っている商品・サービスを具体的かつ明瞭に説明してください。ここでのポイントはわかりやすさです。友人や家族に見せて、その商品やサービスの説明が分かりやすいかどうか確認してください。

特に、一般消費者向けでないビジネスやIT系のビジネスの場合は、融資担当者があなたの商品・サービスをよく理解できなくて評価が大幅に下げられるということがよくあります。 融資担当者があらゆる業界の基本がわかっていると考えるのは大きな勘違いです(創業計画書作成のコツ:銀行はビジネスのことはわかりません!)。

次に審査担当者は、営業力のある創業者が好きです。

ですから、具体的な販売手法についても記述してください。売れなければ企業は生き残れません。売るための具体的な手法を記述してください。DM、ちらし、広告、インターネット広告、イベント、紹介営業、テレアポ等の販売手法の詳細について説明してください。視覚的に販売手法を示せる資料があれば、ぜひに創業計画書に添付してください。不特定多数の顧客へアタックする具体的な方法があることを創業計画書上でアピールすることはとても大切です(創業計画書作成のコツ:販売ノウハウをアピールしよう!)。

セールスポイント(強みやセールスポイント)の書き方

『セールスポイント』もつまづかれる方が多いところです。いわゆる差別化要因を書かなければならない場所ですが、この差別化要因をがんばってアピールしようとしてちぐはぐな表現になってしまう方が結構います。差別化といわれてもどうしてもぴんとこない人は、無理をせずに、そのビジネスにおいて絶対にクリアしなければならないビジネスルール、守らなければならない基本を確認するといった程度の姿勢で書かれたほうがよいでしょう。

たとえば、運送業のセールスポイントなら

  • 時間を厳守
  • 礼儀正しく
  • 安全運転
  • 運送物や建物を傷つけない

となるでしょう。

そのビジネスの基本は何だろうと問いかけるだけで、逆に、差別化要因を明確に意識することができるのです(創業計画書作成のコツ:せめて基本を書いて下さい!)。

ただ、できれば、顧客を絞った上で、パンチのある差別化戦略を構築してください。その方が、担当者の印象は格段によくなります。

競争相手に打ち勝つためには、ターゲットを絞り、そのターゲットが望む付加価値を提供しなければなりません。価格も競争的である必要があります。

競合他社よりも高付加価値である上に、もっと安い。それにもかかわらず利益は確保できると主張できれば、審査は、とても有利になります(創業計画書作成のコツ:差別化しなければどっちみち生き残れません!)。

この差別化要因は、上記の事業経験に裏打ちされていなければなりません。経験があるから実現可能だという論法です。

さらに注意しなければならないのは、その差別化要因が、顧客の視点に立っており、かつ持続可能であるということです。顧客のニーズを忘れてひとりよがりな付加価値を空想したり、あるいは、すぐに競合にまねされ追いつかれてしまう差別化要因を想定しても、意味はないのです(創業計画書作成のコツ:ひとりよがりな差別化は禁物です!)。

取引先・取引条件等(販売先・仕入先)の書き方

次に、「ご予定の販売先・仕入先」の記入方法です。

販売先については、これから営業をかける潜在顧客でもよいので、列挙してください。 空白は絶対にだめです。

販売先から、発注書とか契約書とか入手できるのであれば、それを創業計画書に添付すれば、強力なアピールになります(創業計画書作成のコツ:顧客リストで点を稼いで下さい!)。

もし飲食業などで、顧客が不特定多数であるなら、顧客の名前をいちいちあげることはできません。その場合には、前職での営業成績をアピールしてください。当時の資料が残っていなければ、自己作成の資料でもかまいません。

必要な資金と調達の方法(創業時の投資計画とその調達方法や内容)

資金計画を記述する場所です。

資金の調達方法と、使途を書きます。右側が調達方法で、左側が使途(投資計画)です。

さらに、調達方法は、自己資金と借入に分かれます。借入はこの場合は、創業融資による借入となります。

使途は、設備資金(店舗・工場など)と運転資金(商品代金・経費など)に分かれます。

自己資金、設備資金と運転資金の意味は、下記で説明します。よく理解してください。各資金の概念を理解しておかないと面談でちぐはぐな説明しかできずに減点されてしまいます。

左右の金額の合計は当然のことながら一致しなければなりません。右側の調達額が大きければ、お金があまるだろうと判断されて借入予定額が減額されるし、左側の使途が大きければ、資金的な手当てがつかない現実性のない創業計画を立てていると判断されてしまいます。

  • 自己資金とは、返済不要な自分のお金のことです。会社なら資本金と資本剰余金に該当します。保証金の支払いなどに一部をつかってしまっていても、減額する必要はありません。親や親類から自己資金を支援してもらっている場合には、贈与を受けていることを示す書面(贈与契約書)を用意する必要があります。贈与であることが明らかでないと、借入扱いとなり、融資金額を減額される恐れがあります。自己資金が不足していても、創業計画書の内容がとてもしっかりとしているために、十分な創業資金の融資に成功された経営者はたくさんおられますし、みなし自己資金、贈与、事業関連者からの出資、現物出資等の手法により、自己資金扱いとしてもらう資金を膨らませることもできます。
  • 設備資金(店舗・工場など)は、建物、器具、車両、機械、ソフトウェア等への投資です。賃貸物件の保証金もここに入ります。設備資金については、裏づけとなる見積書、領収書を見せてほしいといわれるので、きちっと整理しておきましょう。
  • 運転資金(商品代金、経費など)には、開業費用(賃貸物件の礼金、仲介手数料、求人費用、ちらし、ホームページ作成費用等)と、ビジネスが軌道にのるまでのつなぎ資金があります。つなぎ資金は、創業の見通し(収支計画1年目)の経費総額の2~3か月分が必要とされます。想定した売上入金がはいるようになるまでの期間を乗り切るための資金です。つなぎ資金は、経費総額と整合性がないと借入申し込み額を減額されてしまうこともありますの注意してください。
  • 設備資金と運転資金の合計から、自己資金を引いた金額が借入をしなければならない金額、すなわち、創業融資制度に対する融資申込み額です。

事業の見通し(収支計画)の書き方

この部分が、創業計画書のなかでも、融資担当者がもっとも重視する箇所です。この出来不出来で、融資申込者の経営能力が判断されてしまうといっても過言ではありません。この部分が根拠だてて記載され、起業家が実感を込めて説明できるかいなかで、担当者は、借入申込者の返済能力を判断するのです。理由は簡単です。利益の一部が借入金の返済に充てられるので、十分な利益を確保できそうもない計画を立てる経営者は、借金を返済できないとみなされるからです。ですから、創業当初(1年目)から、借入返済をしてもやっていける計画となっていなければなりません。

資金繰り計画は必ず添付してください。審査担当者は、資金使途と返済財源の二つのポイントから可否を検討します。ともに、資金繰り表が添付されていると強くアピールできます。とくに、創業者が、資金繰り計画の内容についてよどみなく答えることができれば、強力にアピールすることができます。審査担当者は、計数感覚の強い経営者が大好きなのです。

以下、具体的に解説します。

 

①売上高

算出根拠を具体的に数値を入れ込んで説明するのがこつです。 売上を生み出す数量的要素から売上目標を立てるのです。業種ごとの売上高の目標の設定の仕方を以下に挙げます。この数式を右側の根拠の欄に記入してください。要は、売上目標が、いい加減な目見当ではなく、売り場面積とか席数から客観的に算出しているということを示す必要があるのです。

売場面積、席数、生産能力は設備投資額と矛盾がないか必ず検討してください。

商社の営業人員は、人件費と矛盾がないように計画してください。売上と人件費に整合性がないと計画そのものの信頼性が失われてしまいます。

売上単価は、業界特性だけでなく経営者の戦術、ねらっている顧客の消費・購買パターンの影響を受けます。自分の戦略にあった売上単価や売上数を記載しないと現実味のない創業計画書になってしまうので要注意です。

  • 小売業       (坪当り売上高)×(店舗面積)=(売上高)
  • レストラン    (客単価)×(席数)×(回転数)=(売上高)
  • 商社          (営業マンひとりあたりの売上)×(営業人員)=(売上高)
  • 製造業       (主要な設備の生産能力)×(設備の台数)=(売上高)

業種ごとの売上データについては、以下のHPをご参考にしてください。

  • 中小企業庁HP公開情報調査統計

http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/index.html

なお、売上や経費に関するさまざまな統計データは、会計事務所に聞けるなら、それが、一番手っ取り早いです。

たとえば当事務所でも創業融資支援サービスを受けられているお客さまには、業種を問わず、25万社の標本からさまざまな経営指標をご提供しています。

 

≪必要な売上高の算定方法≫

売上はどれぐらい必要でしょうか。少し複雑ですが、最低限必要な売上高は次式で算定できます。

 

事業承継図形8.gif

 

たとえば、次のような会社を想定しましょう。

【設問】

・人件費・地代等の経費合計額が、金利を含めて月に100万円発生する。

・借入額が700万円。返済期間7年。月次返済額8.3万円。

・商品原価率8割。

【答え】

必要最低の月次売上高=(100万+8.3万×1.7倍)÷(1-80%)=570万円

 

なお、この金額はあくまで収支とんとんとするための最低売上高です。成長資金が必要ですから、売上はこの金額以上である必要があります。

また、正確には、非現金支出費用(減価償却費、引当金繰入額等)、運転資金増加額、設備投資額を考慮しなければなりませが、創業計画書ではほとんどの場合は、そこまで考慮する必要はありません。

 

②売上原価

売上原価とは、売上をあげるために直接的に要したコストです。小売や商社なら商品原価、飲食店なら材料費と料理人の人件費、製造業なら製造原価(材料費、製造人件費、製造経費)です。上記の中小企業庁から出ている統計資料や、よく本屋で売られている開業案内本にその業種における平均的な売上原価率が例示されていますので、それを参考に計上してください。

算定根拠は、右側の根拠欄に必ず記載してください。調べても該当する業界を見つけられなければ、類似業界から推測することになります。あまりとっぴな原価率は変だなと思われるので参考資料を調べてから原価率を決めてください。

 

③経費(人件費、地代家賃、光熱費、減価償却費、その他経費)

とくに重要なのが人件費です。売上を実現するための人員は最低、何人必要なのかを考えて計上する必要があります。売上と人件費(人員計画)とがバランスしていないと、担当者は、あなたのことを現実的にビジネスを計画できないひとだと判断するおそれがあります。 

売上を維持するために正社員とアルバイトが何人必要なのかを考え、その必要人員から人件費を算出する必要があります。この算出式は、必ず、右側の根拠欄に記載してください。

人員に人件費単価を乗じて月の人件費総額を算出します。

  • 正社員: 人員×月額給与
  • アルバイト: 人員×時給×1日当たりの労働時間×月あたりの労働日数

家賃(地代家賃)については、借りる予定の物件の賃料を計上します。

そのほかの水道光熱費、旅費交通費、消耗品費、通信費等の経費は、上記の中小企業庁から出ている統計資料や、開業本にそれぞれの業界における売上高比率が掲載されていますのでそれを参考にしてください。これらの経費の水準が、業界平均の売上高比率と乖離しすぎていると、やはり、現実的な計画力があるのか疑われることになりますので適正な額を計上してください。

減価償却費は、固定資産の取得原価を各年度に振り分けて費用化する会計処理です。

 

④経費の支払利息

借入希望額に、規定の金利を乗じた金額を12ヶ月で割って1ヵ月の金利を出してください。 たとえば、800万円を金利3.6%で借りるのであれば、利息は月額24,000円となります。正確には返済による元本の減少も考慮する必要がありますが、右側の根拠欄に算出式を書いておけば、そこまで正確に計算する必要はありません。

支払利息の支払や元本の返済は銀行が気にするところなので、正確に計算して損益計画に入れ込んでください。

 

⑤利益

売上から、売上原価と経費合計を控除した残高が利益です。この利益から税金が払われ、借金が返済されます。ですから、この利益額は、毎月の借入返済額より、税金支払分だけ大きくなくてはなりません(70%で除した金額になれば十分でしょう)。800万円を『毎月返済額10万円×80回』という条件で借りたなら、毎月の目標利益は15万くらいなくてはだめです。約30%ぐらいは税金の支払いに消えるので、10万円の返済をするためには、余計に利益が必要なのです。創業融資制度でも、お金を返済してもらえる創業計画にしかお金は貸してくれません。「利益>税金+借入返済額」となっていないとお金は貸してもらえないのです。税金の記入欄はありませんが、これは守らなければならない記入鉄則です。

※返済原資は正確には、「税引き後利益+非現金支出費用(減価償却費、引当金繰入額等)-運転資金増加額-設備投資額」ですが、創業計画書ではほとんどの場合は、そこまで考慮する必要はありません。

資金繰り計画

利益が出ていても、倒産する会社はあります。

黒字倒産です。

在庫投資、設備投資、借入返済などのための支払は、直接には経費とはならないので利益は減らしませんが、資金繰りを圧迫して会社を倒産させてしまうことがあります。

ですから、資金繰り管理は、とても重要です。

審査担当者も、会社の資金繰りを予測して、貸した金を返してもらえるかを判断しています。

ですので、損益計画とは別に資金繰り計画を作って、きっちりと返せることをアピールする必要があります。

また、審査担当者は、資金繰りの管理に関心を示さない経営者が大きらいです。

会社を潰す社長は、資金繰りに弱い人が多いからです。

いやな思いをさんざんにしてきています。

資金繰りの管理がきちっとできる経営者と思わせることができれば、審査担当者の評価は、ぐっと上がります。

だから、資金繰り計画をすらすらと語ることができれば審査は有利になるのです。

資金繰り計画は、創業計画書においては、必須添付資料と考えてください。

次の実例をご参照ください。

⇒資金繰り計画書の実例

儲かるコツがわかる

創業計画書を、月次決算と比較することによって、自分の考えや戦略の誤り・欠点を発見し、貴重な教訓を学ぶことができます。生き残る経営、儲かる経営を実現するためには、大変に有効な経営管理プロセスです。融資が終わったら、創業計画書を捨ててしまうのではなくて、実際の経営実績と見比べて自分の考えの誤っていたところ、是正しなければならない点を発見しましょう。

計画どおりにいかなくとも追加融資は、多くの場合、必要となります。多少であっても事業が成長すれば、追加資金が必要となるからです。

このときに、その計画未達成の原因と今後の対策を的確に説明できれば、追加融資は格段に調達しやすくなります

創業融資の成功確率

日本政策金融公庫や、信用保証協会を利用した制度融資を引き出すことに成功する確率はどれぐらいでしょうか?

正確な統計はありませんが、銀行員や専門家の間では、大体、申込者の30%ぐらいといわれています。

また、融資額が、申し込み額から減額されることも少なくありません。

とくに高額融資は減額されやすい傾向にあります。

ただし、上記の内容を熟読されて創業計画書を丁寧に作りこまれれば、成功確率は飛躍的に高くなるはずです。

当事務所では、元銀行員が懇切に融資指導をしていることもありますが、成功率はほぼ100%です。

創業計画書を丁寧に練り上げれば、必ず、よい結果を得られます。

なお、当事務所には、創業融資の調達に成功した、多くの事例が蓄積されていますので、創業計画書の書き方でわからないことがあれば、ご遠慮なく、ぜひ当事務所の無料相談をお試しください。

無料相談をうけられてもしつこい営業電話等は一切しませんので、ご安心ください。

創業融資の基礎知識

  1. ⇒そもそも、お金は借りるべきなの?
  2. ⇒創業資金の集め方 さまざまな創業資金の集め方をご紹介します。
  3. ⇒日本政策金融公庫とは? 創業者にも貸してくれる公的金融機関
  4. ⇒信用保証協会と制度融資 信用保証協会の基本を理解しましょう
  5. ⇒『新創業融資制度』について 無担保、無保証の創業融資制度です。
  6. ⇒『中小企業経営力強化資金』について 無担保、無保証、要件上は自己資金不要、しかも融資額は最大2,000万円です。
  7. ⇒『新規開業資金』について 借りやすい創業融資制度です。
  8. ⇒東京都と市区町村の創業融資 ともに信用保証協会と自治体がバックアップする創業融資制度です。
  9. ⇒市区町村の創業融資の重大な欠陥
  10. ⇒創業融資の比較 選んではいけない創業融資制度とは?
  11. ⇒日本政策金融公庫と制度融資は、どちらが得か? 総合的には日本政策金融公庫です。
  12. ⇒創業融資の成功条件 創業融資に失敗しない秘訣を説明します。
  13. ⇒自己資金について 自己資金は融資審査ではとても重視されます。
  14. ⇒自己資金が不足しているとき
  15. ⇒創業計画書の業種経験の書き方 経歴アピールで成否が決まる。
  16. ⇒創業計画書の書き方 創業計画書の書き方で成否は決まります。
  17. ⇒創業計画書の記入例 日本政策金融公庫が提供する記入例です。
  18. ⇒資金繰り表の重要性 資金繰り表をすらすらと説明できれば、融資審査ではとても強くアピールできます。
  19. ⇒創業計画書と資金繰り計画書で創業融資は決まる
  20. ⇒創業融資の面談で守るべきこと 面談で犯しがちな失敗とは?
  21. ⇒創業融資の流れと必要書類 創業融資を借りる手順です。
  22. ⇒創業融資で新事業を立ち上げる 起業だけでなく新事業立ち上げにも使えます。
  23. ⇒創業融資の成功事例 自己資金不足、経験不足、事故暦、事業譲渡、高額融資の事例を集めました。
  24. ⇒創業計画書と事業計画書の違い 創業計画書は創業者用の事業計画書ですが、ちょっと特徴があります。
  25. ⇒創業後に赤字を回避するための具体的な経営手法
  26. 創業融資Q&A よくある質問にお答えします。

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添付資料を作ることにより、成功率や満額融資の可能性はあがります。

スペースの限られた創業計画書だけでは、起業家の事業の魅力を十分に訴求することはできません。

履歴書の添付資料

履歴はとても重要なアピールポイントですので、ぜひ、添付書類で詳細に喧伝してください。

日本政策金融公庫は、履歴が充実していれば、自己資金はある程度は、目をつむってくれます。

履歴では、次の諸点はかならずアピールしてください。

 

  • 勤務時代に会社で果たした役割り
  • 学んだ技術
  • 営業成績

 

なお、資格があるならかならず書いてください。

資格取得は、高い評価を得られます。

 

【ダメな記述例】

  • 2010~2015年 〇〇会社に勤務した。営業課に所属していた。
  • 2010~2015年 渋谷区の〇〇店に勤務していた。

こんな記述では、起業家のスキルが見えません

 

【よい記述例】

  • 2010~2015年 法人営業で数十社の顧客を担当して月次売上〇〇円の実績を上げた。コンテスト全社〇〇位で表彰を受けた。
  • 2010~2015年 店長としてメニュー開発、採用、教育、仕入れのすべてを担当して、店の売上を〇〇%改善させた。

独立してもやっていけそうな印象を与えるのがコツです。

 

創業動機を別紙で熱く語る。

創業融資は、無担保、無保証融資です。

とても貸倒率の高い融資制度です。

開業率を上げるという国の後押しがあってはじめてなりたっています。

ですので、通常の融資とちがって、担保や保証よりも、起業家の開業への意思や情熱が評価される傾向があります。

動機付けを長々と訴えるスペースはないので、創業計画書に添付してください。

レストランの例が、ほかの業界のかたにもわかりやすいので、実例として挙げます。

 

『学生のころから、イタリアの文化が好きで何度も旅行で行きました。

イタリアのもつ解放感や色彩感に惹かれたからです。

イタリアの風土にはどこかわたしの心を揺さぶるところがあるのです。

イタリアン料理の道を選んだのもそもそもこの憧れがあったからでしょう。

 

職場で一通りのことを習得してからは、書物をあさったり、有名レストランを回り、研鑽してきました。

時分なりに研究を進めていくにつれ、長い歴史を背景として培われたきイタリア料理の奥深さに圧倒されるとともに、ますます魅了されていきました。

 

いまの店に不満があるわけではありません。

職場の雰囲気は悪くありませんし、楽しく仕事をさせていただいています。

人間関係も良好で、オーナーはわたしの独立を後押してくれています。

 

今の店の『本格的だが低料金の大衆的なイタリアン』というコンセプトからは、多くのものを学びましたし、間違った戦術ではないと思います。

実際にとても繁盛しています。

わたくしもこの戦術を推し進めて貢献してきたつもりです。

わたしが、店長に就任してからは店の売上は、平均して、10%は増加しました。

 

私からのたくさんの提案を受け入れいただきました。

ただ、わたくしがオーナーではないので、アイディアのすべてが受け入れてもらえるわけではありません。

さまざまな研究を重ねていくなかで、自分なりのアイディアを実現し、さらに、『本格的だが低料金の大衆的なイタリアン』というコンセプトを進化させたいという思いが強くなり、独立を決意しました。

 

や親も今回のわたしの決意を強く応援してくれています。

一度しかない人生なので熱い思いを実現しろと言ってくれています。

 

お世話になった店のコンセプトをさらに進めて、大衆的で開放的な立ち飲みイタリアンを開業したいと思っています。

回転率をあげられるので、料理は、本格的なイタリアンでありながら、料金をさらに格安に抑えることができるので、きっと受けると思っています。

立地する場所には、サラリーマンが多く、帰りがけにちょっと仲間と安く、それでいておしゃれに飲める店は大きな需要が見込めると思います。

 

イタリアンの文化が好きで、日本人にもっとイタリアのよさを味わってもらいたいと心から思っています。

ぜひ応援をお願いします。』

ターゲットと差別化要因を記述して添付する。

これも例文をあげて説明しましょう。

当事務所は、IT、医療、商社、小売、メーカー、建設、サービス業、不動産と幅広い起業家をお手伝いしていますが、飲食の例がわかりやすいので、これも飲食の事例をあげます。

 

例 サラリーマンをターゲットとした居酒屋の場合

近くにオフィス街があるのでサラリーマンをターゲットにしたいと思っています。通行量調査にあるように需要は充分にあります。競合は、リストアップしたとおりですが、そもそも添付の通行量にくらべて店が少ないので市場は有望です。

メニュー表にあるとおりに、サラリーマンの予算で楽しめるコスパの高い価格設定になっています。しかも、競合は、いずれもチェーン店なので料理のレパートリーがありきたりでお酒も定番のものばかりです。当店は、昭和風の料理とか、安いがめずらしい地酒を売り物にして、かれらとは異なる個性を打ち出すつもりです。仕入れルートは、勤務時代に確保しております。詳細は添付のメニュー表どおりです。

メニューは、いずれも競合以下の価格ですが、採算は充分にとれます。添付の損益計算書と資金繰り表にあるとおりに、十分に利益を確保できますし、資金繰りに問題は生じません。

 

なお、飲食店なら通行量調査、競合調査、メニュー表も添付した方がよいでしょう。

飲食店であれば、まず、周辺環境の記述をする必要があります。

周辺環境が市場だからです。

周囲は、住宅街であるとか、オフィス街であるといった記述です。

ただ、それだけでは、弱いので、通行量調査や競合調査をするのです。

これらの調査を実施すれば、強く起業家の熱意や実行力をアピールできます。

競合リストは、自社との強味弱みの比較も織り込んでください。

競合を自分と比較して冷静に研究しているという姿勢も強いアピールに繋がるからです。

メニュー表も原案でもよいので添付してください。

メニュー表には、起業家の差別化戦略が表現されるからです。

戦術がある起業家だなと思ってもらう必要があります。

 

【通行量調査の例】

属性 12:00~15:00 17:00~24:00
20歳~30歳男子 500 1500 2000
30歳~40歳男子 400 1600 2000
40歳~50歳男子 600 2000 2600
50歳~60歳男子 600 1800 2400

営業戦術についての添付資料

具体的にどのような営業をするのかを記述してください。

もっとも良いのは、潜在顧客のリストを添付することです。

『この会社に営業します』と言えるのがとても効果的です。

受注書があればさらに良いでしょう。

不特定多数を相手にするなら、勤務時代に実際にやっていた営業戦術を記述するのがてっとり早いです。

当時の営業成績を表にするだけでかなり評価されます。

資金繰り表(必須)

資金使途と返済計画をすくなくとも36ヶ月分、エクセルで記述してください。

損益計算書の区分と資金繰り表の区分に分けて説明するのが理想です。

日本政策金融公庫にかぎらず、資金繰り表で資金使途返済計画を明示するのは、資金調達を成功させる鉄則です。

これは、今後、起業したのちに、銀行交渉をするよい訓練となるので必ず作成してください。

ビジネスは、成功するほど資金需要が増すので、銀行交渉は、不可避だと考えてください。

銀行マンは、計数感覚のある起業家に好意をいだきますので、すらすらと言えるまで読み込んでください。

⇒資金繰り表の実例

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あるメーカーの販売代理店として開業する予定です。

https://www.kaigyou-sougyou.com/wp/wp-admin/edit.php

その企業は、法人向けの製品を作っています。

代理店と開業するために、在庫資金と運転資金がちょっと不足しているので、日本政策金融公庫から創業資金を借りようと思っていますが、不安な点があります。

 

売上予測がうまく立てられないのです。

ざくっとした予測なら可能ですが、実現可能な目標といいづらく、根拠が薄弱です。

東京地区のマーケット規模から逆算して売上予測をしています。

保守的に計上はしていますので、十分に実現可能とは思っています。

大阪で類似商品の営業を10年近くやっていたので、営業の仕方はわかっています。

ただ、東京のお客様と直接にコンタクトしたことはないので、具体的な受注見込みは未定です。

具体的なお客様の名前を挙げて、積み上げで売上予測を立てることはできません。

『売上予測の根拠は?』と聞かれても、個々のお客様とはまだ商談にすら入っていません。

このように売上が未確定な状況でも融資は受けられるのでしょうか。

在庫資金と当面の運転資金で900万円は必要ですが、自己資金は400万円しかありません。

不足する500万円は借りる必要があります。

 

法人向けの営業なので、潜在顧客と接点がある方が、審査ははるかに有利なことは確かです。

これから営業して個々の企業に売り込んでいくとなると、軌道にのるまでその分だけ時間がかかるからです。

 

ただ、創業計画で求められているのは売上予測であり、確定的な受注ではありません。

飲食店を開業する場合を想定されれば理解できるはずです。

飲食店の顧客は不特定多数なので、売上はすべて見込みです。

売上の予測は、具体的な商談に基づかなくとも結構です。

『営業人員×1人あたり売上』で積み上げで計算されれば問題ありません。

 

ただ、その企業の商材の信頼性は、質問されるでしょう。

あなたにどんなに高い営業能力があっても商材がだめなら売れないからです。

商材を提供するメーカーの信頼度、商材そのものの魅力、マーケット規模、シェア、利益率などに関する資料を準備してください。

代理店契約も提出を求められますので、仮契約でもよいので審査までに準備しておいてください。

 

創業融資の審査で大切なのは、事業経験や自己資金です。

事業経験については、10年以上のご経験があるので、アピールに仕方によっては高い評価を受けるでしょう。

積極的にアピールするべきでしょう。

営業時代の実績を詳細に記述してください。

社内表彰を受けたりしたことがあれば、遠慮せずに記述してください。

目の前の確定売上よりも、創業者の営業実績の方が、審査のときはものをいいます。

なぜなら、借入の返済には長期を要するものであり、営業実績がある人は会社を成功させる確率が高いからです。

 

創業に要する資金総額が900万円であり、その約半分の自己資金を貯めておられるので、この点でも高く評価されるでしょう。

資金繰り計画をきちっとつくって説明すれば、計画的に資金管理ができる人と評価してくれます。

 

以上から考えると創業計画書をきっちりと作れば、創業融資は問題なく調達できるでしょう。

 

▼創業融資の基礎知識

  1. ⇒そもそも、お金は借りるべきなの?
  2. ⇒創業資金の集め方 さまざまな創業資金の集め方をご紹介します。
  3. ⇒日本政策金融公庫とは? 創業者にも貸してくれる公的金融機関
  4. ⇒信用保証協会と制度融資 信用保証協会の基本を理解しましょう
  5. ⇒『新創業融資制度』について 無担保、無保証の創業融資制度です。
  6. ⇒『中小企業経営力強化資金』について 無担保、無保証、要件上は自己資金不要、しかも融資額は最大2,000万円です。
  7. ⇒『新規開業資金』について 借りやすい創業融資制度です。
  8. ⇒東京都と市区町村の創業融資 ともに信用保証協会と自治体がバックアップする創業融資制度です。
  9. ⇒市区町村の創業融資の重大な欠陥
  10. ⇒創業融資の比較 選んではいけない創業融資制度とは?
  11. ⇒日本政策金融公庫と制度融資は、どちらが得か? 総合的には日本政策金融公庫です。
  12. ⇒創業融資の成功条件 創業融資に失敗しない秘訣を説明します。
  13. ⇒自己資金について 自己資金は融資審査ではとても重視されます。
  14. ⇒自己資金が不足しているとき
  15. ⇒創業計画書の業種経験の書き方 経歴アピールで成否が決まる。
  16. ⇒創業計画書の書き方 創業計画書の書き方で成否は決まります。
  17. ⇒創業計画書の記入例 日本政策金融公庫が提供する記入例です。
  18. ⇒資金繰り表の重要性 資金繰り表をすらすらと説明できれば、融資審査ではとても強くアピールできます。
  19. ⇒創業計画書と資金繰り計画書で創業融資は決まる
  20. ⇒創業融資の面談で守るべきこと 面談で犯しがちな失敗とは?
  21. ⇒創業融資の流れと必要書類 創業融資を借りる手順です。
  22. ⇒創業融資で新事業を立ち上げる 起業だけでなく新事業立ち上げにも使えます。
  23. ⇒創業融資の成功事例 自己資金不足、経験不足、事故暦、事業譲渡、高額融資の事例を集めました。
  24. ⇒創業計画書と事業計画書の違い 創業計画書は創業者用の事業計画書ですが、ちょっと特徴があります。
  25. ⇒創業後に赤字を回避するための具体的な経営手法
  26. 創業融資Q&A よくある質問にお答えします。

 

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50歳の男性です。

リストラをされ、起業する予定です。

現場経験は十分にあるつもりですが、経営のことはよくわかりません。

起業するに際してなにから手をつけてよいかわかりません。

何からはじめたら良いでしょうか。

漠然とした質問ですみません。

自己資金が不足しているので、借入をしなければならないことは確かです。

 

あわただしい状況で起業されることを決断されたようですね。

難しいことかもしれませんが、まずは気持ちを落ち着けて、事業プランをじっくりと考えることが初めてください。

 

まず、最初に考えるべきは、あなたの強みです。

どのような事業内容にしたらあなたの強みが一番発揮できるのか、多角的にじっくりと検討してください。

 

ビジネスは必ず競合がいます。

競合に打ちかつためには差別化が必要です。

競合を上回るための強みが必要となります。

ただ、競合も遊んでいるわけではありません。

かれらも切磋琢磨しています。

ですので、自分の強みをいかせる小さな隙間をみつける必要があります。

 

勝てそうな市場セグメントがみつかったら、つぎに具体的な事業の流れについて計画します。

  • ターゲットとなる顧客層とその特徴
  • 製品、サービスの設計
  • 営業の手法
  • 売上の見積もり ざくっと大雑把な売上を計画するのではなく、個別に見積もってください。小売なら店舗面積、飲食なら席数×客単価、商社や製造業なら潜在顧客ごとに積み上げ計算をしてください。売上計画は、あなたの戦略の特異性を加味して具体的に計画してください。
  • スタッフ構成 仕事を回すために必要な人のスペックと人員数を計画します。
  • 諸経費の見積もりと予想損益 創業直後と軌道にのったときの二通りを作成してください。
  • 取引先の検討
  • 必要な設備資金と運転資金 設備や在庫に投資したり、売掛回収までのつなぎ資金や赤字補てん資金がどれだけ必要となるのかを計画します。
  • 借入金の返済計画 借入金をどうやって返済するかを計画します。在庫やつなぎ資金の借入は売上回収金から、設備投資資金や赤字補てん資金は、利益から返済します。

 

こららの諸計画を紙に落として冷静に何度も見直してください。

計画をつくらないと、必要な資金額、事業規模、営業開始日が、はっきりと決まりません。

事業計画をつくることにより、落とし穴や改善点にも気づくことができます。

それにより、事業の成功率は大幅に改善します。

 

起業家のかたが一般的に不得意なのが資金に関する計画です。

資金の流れは大切です。

資金は、人の体でいえば血流です。

一瞬でも止まれば死んでしまいます。

ですので資金に関する計画は、正確に作成する必要があります。

 

起業する場合に、資金が不足しているなら、日本政策金融公庫や制度融資などの公的な金融機関を利用せざるをえません。

民間の銀行は、公的な金融機関の保証がないと、実績がない創業企業にはお金は貸してくれません。

公的金融機関の審査時には、創業計画書といわれる事業計画書を提出しなければなりません。

上述の事業計画がしっかりと検討されていれば、審査で満点がとれる創業計画書を作成することができるはずです。

創業融資の審査では、創業を成功させるための正しい準備がされているかが、重点的にチェックされるからです。

 

▼創業融資の基礎知識

  1. ⇒そもそも、お金は借りるべきなの?
  2. ⇒創業資金の集め方 さまざまな創業資金の集め方をご紹介します。
  3. ⇒日本政策金融公庫とは? 創業者にも貸してくれる公的金融機関
  4. ⇒信用保証協会と制度融資 信用保証協会の基本を理解しましょう
  5. ⇒『新創業融資制度』について 無担保、無保証の創業融資制度です。
  6. ⇒『中小企業経営力強化資金』について 無担保、無保証、要件上は自己資金不要、しかも融資額は最大2,000万円です。
  7. ⇒『新規開業資金』について 借りやすい創業融資制度です。
  8. ⇒東京都と市区町村の創業融資 ともに信用保証協会と自治体がバックアップする創業融資制度です。
  9. ⇒市区町村の創業融資の重大な欠陥
  10. ⇒創業融資の比較 選んではいけない創業融資制度とは?
  11. ⇒日本政策金融公庫と制度融資は、どちらが得か? 総合的には日本政策金融公庫です。
  12. ⇒創業融資の成功条件 創業融資に失敗しない秘訣を説明します。
  13. ⇒自己資金について 自己資金は融資審査ではとても重視されます。
  14. ⇒自己資金が不足しているとき
  15. ⇒創業計画書の業種経験の書き方 経歴アピールで成否が決まる。
  16. ⇒創業計画書の書き方 創業計画書の書き方で成否は決まります。
  17. ⇒創業計画書の記入例 日本政策金融公庫が提供する記入例です。
  18. ⇒資金繰り表の重要性 資金繰り表をすらすらと説明できれば、融資審査ではとても強くアピールできます。
  19. ⇒創業計画書と資金繰り計画書で創業融資は決まる
  20. ⇒創業融資の面談で守るべきこと 面談で犯しがちな失敗とは?
  21. ⇒創業融資の流れと必要書類 創業融資を借りる手順です。
  22. ⇒創業融資で新事業を立ち上げる 起業だけでなく新事業立ち上げにも使えます。
  23. ⇒創業融資の成功事例 自己資金不足、経験不足、事故暦、事業譲渡、高額融資の事例を集めました。
  24. ⇒創業計画書と事業計画書の違い 創業計画書は創業者用の事業計画書ですが、ちょっと特徴があります。
  25. ⇒創業後に赤字を回避するための具体的な経営手法
  26. 創業融資Q&A よくある質問にお答えします。

 

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