売上の三分の二を捨てて、七年で五倍となったパン屋

【株式会社ピーターパン概要】

創業:1977年

代表:横手和彦

所在地:千葉県船橋市 (本店が船橋、現在六店舗展開)

事業:パンの製造販売業

年商:13億円

従業員数:90名、パートアルバイト150名

 

(お店の特徴)

船橋駅から車で5分の郊外ロードサイト店、50台駐車できる駐車場あり

調理スペースはオープンスペースかガラス張りでパン職人の動きが見える

焼き立て、揚げたて、つくりたてのパンが他店より1割以上安い

コーヒー・麦茶の無料提供、レジは平日昼間でも行列ができる

 

■自らの理念に従った戦略をとる

パンと宅配ピザ屋を多店舗展開

2000年にはパン屋三店舗で売上1億8,000万、宅配ピザ屋五店舗で売上3億6,000万

利益に関しても1:2の割合

 

※国内のパン市場動向 

2011年に世帯当たりのパンの消費額が米の消費額を抜いた 

ただしパンが伸びたのではなく、米の消費の激減による逆転 

パン市場全体は横ばい 市場規模は1兆4,000億円 

大手4社で市場の6割のシェア 

製造直売するフレッシュベーカリー個店の淘汰が進んでいる 

 

※国内ピザ市場動向 

国内ピザ市場は2,500億円 うち宅配店・ピザ専門店は1,500億円 

この15年間でそれぞれ500億円拡大した

 

成熟期の論理は『地域一番店』であることに気づく

地域一番店を目指すためにどちらか一つに事業を絞る必要あり、と考えた

また、      『お客様も楽しい、社員も楽しい、経営者も楽しい』

          みんなが楽しい経営をすることが事業を行う目的

この理念に基づき利益の三分の二を占めるピザ屋から撤退し、パン屋事業に絞る決断

事業を絞るからには圧倒的な差別化を行い『地域一番店』を目指した

 

■圧倒的な差別化 ⇒ 常に焼き立てパンを提供

コンセプト:『ちょっと贅沢、ちょっとおしゃれな食文化を提供します』

原価は高いが、価格を他店の1割以上安くした

⇒粗利率が下がる代わりに、客数・客単価が高まった。

パン屋の多売によって商品回転率が上がり、常に焼き立てパンを提供する店となる。

2000年に売上の三分の二を捨ててから七年で五倍を達成(1.8億⇒10億)

 

■三点攻略法(地域の占有率を高める地盤化)

大型店三店舗は東西10km、南北6kmの三角形で結ばれる

          勝負を分けたのは商品価値と価格のバランス!

 

出典:『ランチェスター戦略 小さな№1企業』 福永雅文

 

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