
工藤聡生
銀行、国際会計事務所勤務を経て開業。資金調達、事業計画による業績向上を支援している。早稲田大学政治経済学部卒、公認会計士・税理士。
工藤聡生
銀行、国際会計事務所勤務を経て開業。資金調達、事業計画による業績向上を支援している。早稲田大学政治経済学部卒、公認会計士・税理士。
あらゆる業界で売上競争は激化し、それが価格の低下を招き、資金繰りを圧迫しています。
この競争激化は、終わることはないでしょう。
会社が生き残るためには、利益が減少しても資金を確保できる体質を築かなければなりません。
私どもの経験では、多くのお客さまが、こういったキャッシュフロー重視の経営によって資金繰りを改善されておられます。
会計情報は、損益だけでなく、財政状態や資金繰り情報も含みます。
こういった情報を総合的に読み取れない経営者は、リスクにうまく対応できません。
とくに在庫や売掛金の増加、買掛金の減少に関心を払わない経営者は、最終的には生き残ることはできません。
在庫の増加、売掛金の増加、買掛金の減少は、資金を食いつぶし、借入金を増大させます。
無断な在庫や、売掛金の増加、買掛金の減少は、そのまま借金の増加とイコールであるということを肝に命じてください。
さらに、過剰在庫や売掛金の増大は、デッドストックや貸倒を発生させることにより、会社の利益も損ないます。
ですので、在庫や売掛金は、できうる限り圧縮する必要があります。
試算表を税理士事務所から渡されたら損益計算書だけでなく、貸借対照表に計上されている在庫や売掛金といった勘定科目にも注意を払ってください。
では、在庫や売掛金の圧縮のために、いかなるアクションをとるべきなのでしょうか。
以下に、直観的に理解できるように簡単に羅列します。
①売掛金及び在庫の残高をまずは、正確に把握する
②在庫の圧縮努力
③売掛金の圧縮努力
④買掛金の増加努力
まずは、債権管理及び、在庫管理の業務フローを整備して、売掛金と在庫の残高を毎月末に正確に把握する仕組みを作る必要があります。
まずは、売掛金や在庫の正確な残高がわからなければ、改善策を打ちようがないからです。
次に、管理のポイントです。
経営者は、在庫と売掛金のその月の残高だけに注目するのではなく、残高の月次推移に注目する必要があります。
たとえば、売上の増大速度よりも在庫や売掛金の増大速度がはやければ、在庫や売掛金の管理に失敗している恐れがあります。
即座に、対策を打つ必要があります。
残高そのものよりも、推移という変化に注目すると有益な対策につながります。
会計事務所によっては、業界平均値との比較を推奨しますが、各会社はユニークなので業界平均値との比較は、ほとんど役に立ちません。
あくまで、在庫残高や売掛金残高の推移分析を重視してください。
当事務所では、資金繰りが悪化している原因と改善策を経営者に報告し、会社の資金繰りの改善に努めております。
とくに在庫、売掛金の増加による資金繰りの悪化は、月次報告の際に、経営者の注意を喚起させていただいております。
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定期ミーティングで以下の対策を積極的に提案して、成果を出します。
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