創業融資で新規事業を立ち上げ

新規事業をやるといってもなかなか銀行はお金をかしてくれません。
銀行からすると、既存事業がろくに儲かっていないのに、新規事業になんか金は貸せないといったところでしょう。
しかし、社長というものは、元来、豊富な発想の持ち主が多いので、銀行の保守的な発想は、大きな足かせとなります。
新規事業立ち上げのためのうまい資金調達の方法が、あります。

実は、創業のときだけでなく、すでにある企業が新しい事業を立ち上げるときにも、創業融資は、使えるのです。
新しく会社をつくって創業扱いにしてもらえばよいのです。
単純な話です。
新たな事業のための、新たに会社を作る場合にも、創業融資は、利用できるのです。

しかも、経営経験がある企業家が申し込むので、最初のときの創業融資よりも、有利な面もあります。
創業融資の金利はわずか2~3%程度です。
よほど放漫な経営をしない限りは、金利を上回る利益が出ます。
アイディアの豊富な経営者なら、アイディアの数だけ、儲かる別会社をもつことができるのです。

ただ、創業融資をひっぱるためには、乗り越えなければならないハードルがあります。
それは、既存の会社からの独立性です。
審査担当者は、新規事業のために借りたお金を、既存の会社の赤字填補に使うのではないかと疑ってきます。
実際に、新会社で借りたお金を既存事業に流用して返済できなくなってしまい、会社を倒産させる社長は少なくありません。
新事業が、財務的に別個に管理されており、キャッシュフローが独立していることをうまく説明する必要があります。
裏返して言えば、既存の会社のキャッシュフローがうまくまわっており、赤字填補に流用されるおそれがないことを証明する必要があります。
資金繰りの実績表と計画表の二つを作って、会社の財務的な独立性をアピールすれば、このハードルは、乗り越えられます。
難しい作業ではありません。

審査担当者は、納得できなければ、躊躇なく、否決します。
否決理由をいちいち借入申込者に説明する義務はありません。
これは、普通の融資実務と同じです。
ですから、積極的に説明していく必要があります。
流用の危険性がないことを客観的な資料でアピールするのです。
金融機関は、よい疎明資料がないと貸してくれません。
稟議の過程で誰かに否決されてしまうのです。
疎明資料の提出はとても大切です。
資金繰り表は、自社の現状分析および今後の対策にも役だちますので、経営管理上も有用です。
もともと、会社の生き残りのためには、あったほうがよい分析資料なので、作成を面倒くさがるべき資料ではありません。
自信のあるアイディアがあれば、創業融資を何度でも使って、御社の事業を多角化しましょう。

創業融資の基礎知識

  1. ⇒そもそも、お金は借りるべきなの?
  2. ⇒創業資金の集め方 さまざまな創業資金の集め方をご紹介します。
  3. ⇒日本政策金融公庫とは? 創業者にも貸してくれる公的金融機関
  4. ⇒信用保証協会と制度融資 信用保証協会の基本を理解しましょう
  5. ⇒『新創業融資制度』について 無担保、無保証の創業融資制度です。
  6. ⇒『中小企業経営力強化資金』について 無担保、無保証、要件上は自己資金不要、しかも融資額は最大2,000万円です。
  7. ⇒『新規開業資金』について 借りやすい創業融資制度です。
  8. ⇒東京都と市区町村の創業融資 ともに信用保証協会と自治体がバックアップする創業融資制度です。
  9. ⇒市区町村の創業融資の重大な欠陥
  10. ⇒創業融資の比較 選んではいけない創業融資制度とは?
  11. ⇒日本政策金融公庫と制度融資は、どちらが得か? 総合的には日本政策金融公庫です。
  12. ⇒自己資金について 自己資金は融資審査ではとても重視されます。
  13. ⇒創業計画書の業種経験の書き方 経歴アピールで成否が決まる。
  14. ⇒創業計画書の書き方 創業計画書の書き方で成否は決まります。
  15. ⇒創業計画書の記入例 日本政策金融公庫が提供する記入例です。
  16. ⇒資金繰り表の重要性 資金繰り表をすらすらと説明できれば、融資審査ではとても強くアピールできます。
  17. ⇒創業計画書と資金繰り計画書で創業融資は決まる
  18. ⇒創業融資の面談で守るべきこと 面談で犯しがちな失敗とは?
  19. ⇒創業融資の流れと必要書類 創業融資を借りる手順です。
  20. ⇒創業融資で新事業を立ち上げる 起業だけでなく新事業立ち上げにも使えます。
  21. ⇒創業融資の成功事例 自己資金不足、経験不足、事故暦、事業譲渡、高額融資の事例を集めました。
  22. ⇒創業計画書と事業計画書の違い 創業計画書は創業者用の事業計画書ですが、ちょっと特徴があります。
  23. ⇒創業後に赤字を回避するための具体的な経営手法
  24. 創業融資Q&A よくある質問にお答えします。

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