日本政策金融公庫の面接を受けました。落ちそうで不安です‥
日本政策金融公庫の面接を受けました。
感触がよくありませんでした。
結果のことを考えると不安で夜も眠れません。
自己資金は、100万円で、融資希望額は600万円です。
事業経験は、10年以上あります。
事業計画は、堅めにつくったつもりです。
売上は、確実に稼げる額にしましたが、それでも、借金を返済して、ちゃんと生活をしていけます。
でも、担当者の対応はちょっとネガティブな感じでした。
不安でたまらなくなり、担当者に電話したところ、「自己資金が少ないので、返済計画が厳しい。いま、上司と検討しています。」と言われました。
さらに、「融資額は減らせますか?」と聞かれましたので、100万円ぐらいなら減っても大丈夫ですと答えました。
すでに事務所を借りるための敷金をはらい、設備投資も発注してしまいました。
人の採用も決まっています。
融資を受けられないと完全に資金ショートです。
不安で夜も眠れません。
どうしたらよいでしょうか?
いまとなっては、打つ手はないのはわかっているのですが‥
このまま放置しておいたら、おっしゃるとおりに厳しい結果になる恐れがあります。
融資希望額に比して自己資金がすこし少なめですね。
融資制度上の要件は、自己資金額はなくてもよいように規定されていますが、実際の内部の審査基準は異なります。
自己資金の乏しい場合は謝絶するように、明確に定められています。
担当者の回答の仕方からすると、このままでは、否決の可能性の方が高いように思われます。
日本政策金融公庫は、自己資金をとても重視しています。
自己資金の少ないかたは、創業後にたちゆかなくなることが多いからです。
ただ、最近は、自己資金の判断はあまくなっています。
以前は、自己資金の2倍程度が限界と言われていましたが、最近は、当事務所でも3~5倍の事例が頻繁に出ています。
それでも、5倍以上となると、かなり厳しくなります。
ただ、いくつかの有効な対策は、あります。
まず、可能なら、いまからでも自己資金の補強を図るべきでしょう。
開業準備のために使ったお金があれば、それを自己資金としてみなしてもらう方法があります。
いわゆるみなし自己資本です。
領収書を集めて、説得力のある説明ができれば、自己資本として認めてもらえます。
親からの贈与、共同経営者を募って出資をしてもらうなどの対応策もあります。
この場合は、計画作成のやりなおしにはなりますが、謝絶されるとほとんどの場合は、次がありませんので時間は要しますが実行するべきです。
謝絶されるまでは、手遅れということはないので、これらの手が使えるのであればご努力ください。
当事務所でも審査担当者から連絡をうけて、計画を作り直し、通したことは何度もあります。
さらに、10年の事業経験がおありになるので、営業実績をさらに積極的に売り込むという方法もあります。
売上実績、営業成績、表彰経験、顧客リスト、マスコミ記事など、営業力を売り込めるものがあればなんでも使ってください。
日本政策金融公庫には、自己資金にこだわらずに創業資金を貸し出せという圧力がかかってはいますので、事業経験を客観的に強く売り込める資料があれば、突破できる可能性は実は飛躍的に高まるのです。
以上の方法が適用できないのであれば、信用保証協会付きの融資を活用するべきでしょう。
日本政策金融公庫から融資を受けていない段階なので、同じ計画で同時に申し込んでも、審査上は問題ありません。
信用保証協会付きの制度融資をご活用なさるなら、起業家に理解がある信用金庫や信用組合を窓口にしてください。
以上の方法を組み合わせることにより、成功確率は、ぐっと上がるでしょう。
ご不安をお感じなら、初回ご相談は、無料ですので、ご気軽にご相談ください。
創業融資の基礎講座
- そもそも、お金は借りるべきなの?
- 創業資金の集め方 さまざまな創業資金の集め方をご紹介します。
- 日本政策金融公庫とは? 創業者にも貸してくれる公的金融機関
- 信用保証協会と制度融資 信用保証協会の基本を理解しましょう
- 『新創業融資制度』について 無担保、無保証の創業融資制度です。
- 『中小企業経営力強化資金』について 無担保、無保証、要件上は自己資金不要、しかも融資額は最大2,000万円です
- 『新規開業資金』について 借りやすい創業融資制度です。
- 東京都と市区町村の創業融資 ともに信用保証協会と自治体がバックアップする創業融資制度です。
- 市区町村の創業融資の重大な欠陥
- 創業融資の比較 選んではいけない創業融資制度とは?
- 日本政策金融公庫と制度融資は、どちらが得か? 総合的には日本政策金融公庫です。
- 創業融資の成功条件 創業融資に失敗しない秘訣を説明します。
- 自己資金について 自己資金は融資審査ではとても重視されます。
- 自己資金が不足しているとき
- 創業計画書の業種経験の書き方 経歴アピールで成否が決まる。
- 創業計画書の書き方 創業計画書の書き方で成否は決まります。
- 創業計画書の記入例 日本政策金融公庫が提供する記入例です。
- 資金繰り表の重要性 資金繰り表をすらすらと説明できれば、融資審査ではとても強くアピールできます。
- 創業計画書と資金繰り計画書で創業融資は決まる
- 創業融資の面談で守るべきこと 面談で犯しがちな失敗とは?
- 創業融資の流れと必要書類 創業融資を借りる手順です。
- 創業融資で新事業を立ち上げる 起業だけでなく新事業立ち上げにも使えます。
- 創業融資の成功事例自己資金不足、経験不足、事故暦、事業譲渡、高額融資の事例を集めました。
- 創業計画書と事業計画書の違い 創業計画書は創業者用の事業計画書ですが、ちょっと特徴があります。
- 創業後に赤字を回避するための具体的な経営手法
- 創業融資Q&A よくある質問にお答えします。
創業融資の無料相談会