入るを量りて出ずるを制する

利益を出すためのコツは、

『入るを量りて出ずるを制する』

です。

これは、儒教の経典、礼記に記されている財政の心構えです。

地道な方法ですが、この努力を継続するしか、黒字確保の道は、ありません。

 

『入るを量りて出ずるを制する』には、無数の選択肢があります。

ちょっとヒントを挙げましょう。

  • 利益性の高い商品の売上割合を少しでもよいので増加させる。
  • 評価制度を導入して、業績と報酬を連動させる。
  • 販促方法を変えて、経費効率を改善する。
  • 広告宣伝費、消耗品、交通費の中身を洗い出し、わずかでもよいから、削減する。
  • 売掛、在庫を圧縮して、借金を減らす。
  • 投資の採算計算の際には、回収期間を3年とする。それ以外の投資はしない。

ちょっと例を挙げただけでも、御社にも当てはまることが一つや二つはあるはずです。対策は無数にあります。

 

ひとつひとつは、地味な対策です。

しかし、ちりもつもれば山となります。

地道な努力を継続すれば、必ず利益は確保できます。

 

ただ、多くの中小企業が赤字になっているのは、こういった小さな努力を思いつかないのではなくて、怠ることです。

やることを忘れるのです。

ひとつひとつが地味なためにどうしても経営者の集中力が続かないのです。

努力を継続するためには、『努力を継続するための経営システム』が必要です。

努力を怠れば、それが自動的に発見され、警報が大音響で鳴る仕組みがあれば、努力が継続されます。

 

この仕組みを予算管理制度といいます。

簡単に仕組みを紹介しましょう。

売上、原価率、人件費、販促費、諸経費のすべての勘定に、目標値を設定します。

表にまとめるとよいでしょう。

表には、目標値とその目標を実現するための行動計画もまとめてください。

ここまでは、誰でもできますね。

多くの中小企業が失敗しているのが、この先です。

計画が作りっぱなしでだれも実行をフォローしていないのです。

民主党の事業仕分けみたいなものです。

大切なのは、目標値と実績値がかい離したら、そのかい離が、経営者に報告される、早期警戒システムを構築することです。

経営者が自分でやろうとしたら、途中で挫折します。

地味な仕事なので、経営者の集中力が継続しないのです。

誰かに任せる必要があります。

経理業務の流れとして管理体制を構築するか、管理会計が得意な会計事務所に依頼してやらせるしかありません。

流れを作ってしまえば、『計画どおりになっていませんよ。手抜き経営になっています。このままだと赤字になりますよ。』と警告が自動的に発せられるのです。

この仕組みがあれば、改善行動は継続されます。

行動計画が実行されなければ、実績が計画を下回り続けるので、次の月も、またその次の月も、警告が鳴りつづけるからです。

社長も行動せざるを得なくなります。

目覚まし時計と同じです。

止める行動を起こすまで鳴り続けます。

 

地道な仕組みですが、確実に利益を確保できる方法です。

思いつくあらゆる対策が確実に実行されるようになるからです。

しかも、コストをそれほどかけなくとも、中小企業でも実行できます。

当事務所の顧客でも大きな効果を発揮しています。

わたしもいくつかの顧客で毎月、『ワンワン』と吠え続けています(笑)。

黒字と赤字の境界をさまよっている会社は、ぜひ、『予算管理制度』の導入をご検討ください。

 

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