大学4年生です。起業希望です

現在大学4年です。

できればすぐにでも起業したいと思っています。

ただ、現在、800万円の教育ローンがあります。

起業の際には、投資や融資を受けようと思っていますが、この教育ローン債務は、障害になりますか。

教育ローンをある程度、返済してから起業した方がよいでしょうか。

 

税理士の工藤がお答えします。

教育ローン自体は、無計画な支出により発生したクレジットカードローンとは性格がことなり、創業融資や投資を受ける際に、大きなマイナス評価になることはありません。

なお、創業融資とは、起業家の多くが活用する、公的な金融機関が提供する融資制度です。

 

ただ、私が気にかかっているのは、質問者さまのビジネス経験です。

画期的な技術開発に確実に成功する目途があるのならともかく、事業経験がない状況での起業はおすすめしません。

ほとんどの場合に失敗します。

 

どの業界にも成功のための特有の要因があります。

これらの成功要因は、本には書いてありませんし、だれかに聞いても教えてくれません。

教えてくれるひとがいるとしても、それはそのかたの主観なので、必ずしも自分に適合するとは限りません。

 

また、銀行や投資家は、経営者の経験を重視します。

日本政策金融公庫などの公的な銀行は、もちろん、ベンチャーキャピタルや未公開株式に投資する個人投資家も、アイディアだけでは評価はしてくれません。

経営者の経験と成功確率とは比例していることは、多くの事例で実証されているからです。

事業開始に必要な十分な資金を確保するという観点からも、資金の出し手にアピールできる事業経験を構築するべきです。

 

事業で成功するためには、事業に協力してくれる人脈の確保は、不可欠です。

自分ひとりだけの才能ですべての問題を解決することはできません。

自分の不得意な分野を補ってくれる人脈を構築することは、事業を成功させるうえでとても大切です。

この観点からも事業経験が必要です。

遊びの友人と信頼できるビジネスパートナーは異なります。

ビジネスの経験を通じて、信頼できる人材を見つけ、よい関係を構築してください。

 

ITやバイオテクノロジーの世界では、事業経験が乏しくともいきなり独立して大成功された方は何人もいます。

圧倒的な技術開発力、あるいはあらたなビジネスモデルに対する嗅覚があったのです。

ただ、こういった嗅覚を持っているかたは、本当に稀です。

この嗅覚は偏差値とは別の能力です。

自分に天才的な嗅覚があるとひとりよがりな思い込みをしてリスクをとるのは、とても危険なことです。

 

起業したい分野ですぐれたノウハウのある会社に入って、そこで、事業経験を積み、人脈を築き、独立のための準備をしっかりとされてから、起業された方がよいでしょう。

 

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