起業予定なら、まずは、創業計画書から始めましょう

50歳の男性です。
リストラをされ、起業する予定です。
現場経験は十分にあるつもりですが、経営のことはよくわかりません。
起業するに際してなにから手をつけてよいかわかりません。
何からはじめたら良いでしょうか。
漠然とした質問ですみません。
自己資金が不足しているので、借入をしなければならないことは確かです。

あわただしい状況で起業されることを決断されたようですね。
難しいことかもしれませんが、まずは気持ちを落ち着けて、事業プランをじっくりと考えることが初めてください。
まず、最初に考えるべきは、あなたの強みです。
どのような事業内容にしたらあなたの強みが一番発揮できるのか、多角的にじっくりと検討してください。
ビジネスは必ず競合がいます。
競合に打ちかつためには差別化が必要です。
競合を上回るための強みが必要となります。
ただ、競合も遊んでいるわけではありません。
かれらも切磋琢磨しています。
ですので、自分の強みをいかせる小さな隙間をみつける必要があります。

勝てそうな市場セグメントがみつかったら、つぎに具体的な事業の流れについて計画します。

  • ターゲットとなる顧客層とその特徴
  • 製品、サービスの設計
  • 営業の手法
  • 売上の見積もり ざくっと大雑把な売上を計画するのではなく、個別に見積もってください。小売なら店舗面積、飲食なら席数×客単価、商社や製造業なら潜在顧客ごとに積み上げ計算をしてください。売上計画は、あなたの戦略の特異性を加味して具体的に計画してください。
  • スタッフ構成 仕事を回すために必要な人のスペックと人員数を計画します。
  • 諸経費の見積もりと予想損益 創業直後と軌道にのったときの二通りを作成してください。
  • 取引先の検討
  • 必要な設備資金と運転資金 設備や在庫に投資したり、売掛回収までのつなぎ資金や赤字補てん資金がどれだけ必要となるのかを計画します。
  • 借入金の返済計画 借入金をどうやって返済するかを計画します。在庫やつなぎ資金の借入は売上回収金から、設備投資資金や赤字補てん資金は、利益から返済します。

こららの諸計画を紙に落として冷静に何度も見直してください。
計画をつくらないと、必要な資金額、事業規模、営業開始日が、はっきりと決まりません。
事業計画をつくることにより、落とし穴や改善点にも気づくことができます。
それにより、事業の成功率は大幅に改善します。

起業家のかたが一般的に不得意なのが資金に関する計画です。
資金の流れは大切です。
資金は、人の体でいえば血流です。
一瞬でも止まれば死んでしまいます。
ですので資金に関する計画は、正確に作成する必要があります。
起業する場合に、資金が不足しているなら、日本政策金融公庫や制度融資などの公的な金融機関を利用せざるをえません。
民間の銀行は、公的な金融機関の保証がないと、実績がない創業企業にはお金は貸してくれません。
公的金融機関の審査時には、創業計画書といわれる事業計画書を提出しなければなりません。
上述の事業計画がしっかりと検討されていれば、審査で満点がとれる創業計画書を作成することができるはずです。
創業融資の審査では、創業を成功させるための正しい準備がされているかが、重点的にチェックされるからです。

general

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