手ごわい中国人

今回は、資金調達に成功された中国人の方をご紹介します。

 

起業する事業は、日中のビジネス交流です。

有料でビジネス交流会を開催したり、顧客のためにイベントの開催を代行したりする事業を立ち上げようとしていました。

 

ただし、自己資金なし、事業経験なしでした。

しかも、外国人というハンデをおっていました。

 

外国人の場合は、投資経営ビザがあればOKということになっていますが、実際は、永住権がないとすんなりと審査は通りません。

 

そこで次の戦略をたてました。

 

まず、役員に日本人を入れ、その日本人に親からお金を借りてもらいました。

借りたお金をそのまま出資してもらい、資本金を300万円としました。

 

さらに、売上実績を作ってもらいました。

小さな規模ですが、文化交流イベント開催してもらいました。

 

それをきっかけに次の受注が来たということだったので、その受注については、受注書を用意してもらいました。

 

日本人役員、資本金300万円、売上実績、受注書を整えたのです。

借入をするための障害をすべて取り除いたのです。

 

結果として、資本金で300万円で500万円の調達に成功しました。

 

彼に対応しているなかで関心させられたのは、その合理性です。

 

当方が相談者の甘い考えを否定して、『このままでは無理だ。こういう努力が必要だ。』と断言すると、普通は、少なからず表情に絶望やいらだちが表れるものです。

しかし、この方の場合には、それが全くありませんでした。

自分の案を全否定されても感情的になることはなく、常に冷静にこちらの提案に対応するのです。

遠慮なく疑問をぶつけ、反論したりしてきますが、合理的と判断するとあっさりとこちらの意見を受け入れて、忠実に行動してくれました。

とても合理的な人だなと思いました。

この合理性がなければ、資金調達は無理だったと思います。

 

今回の資金調達では、中国人の手ごわさを実感させられました。

 

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