税理士事務所の採用面接のときに確かめておくべきこと

1 伸びている事務所かどうか? 実はこれが一番大切な質問なのです。仕事がとれない事務所にはいっても、仕事をとれるプロにはなれません。当然のことです。大手事務所であったとしても時代の波に乗り遅れ、ジリ貧なところあります。ただ、やめる人がいるので、採用は活発だったりします。

2 事務所の雰囲気は? 大手事務所は強い個性をもったオーナーが一代で築いた事務所が多いので強烈なカルチャーを持っている場合があります。体育会系的なのりで残業が続いたり、宗教的ともいえる全体主義的カルチャーをもっていたりする事務所も少なくありません。事務所の体質が自分にあっているかどうかは、大切なポイントです。

3 担当をもてるか? 顧客の担当者となり、直接に質問や問い合わせをうけるのは、大変なことですが、担当を持たせてもらわないと永遠に力はつきません。中小規模の会計事務所であれば、平均的にはかなり早い時期に担当者になります。ただ、担当を持たせてもらえない事務所も少なくないので、留意してください。また、「担当」といっても結局、使い走りしかやらせてもらえないことがあるので質問の仕方も気をつけてください。丸投げに近いかたちで担当を任せてもらえない限りは、実力はつきません。

4 営業をする機会があるか? 例え独立しても顧客を増やす力がなければじり貧となります。事務所に一生勤務するにしても営業の機会が与えられなければ、報酬は伸びません。会計事務所というと営業とは無関係と思われるかたもいるかもしれませんが、それは誤りです。会計事務所では、営業担当者がもっとも高収入を稼ぐのです。これは世界の会計事務所共通の現象です。独立と勤務のどちらを選択するにしても、営業の経験をつめる事務所をお勧めします、営業に強い事務所にはいり、そのノウハウを学ぶべきです。

5 残業時間はどれぐらいか 会計事務所ですので、たとえパートであっても残業がないということはありません。ただ、まだ受験中であり、仕事と両立を図りたいのであれば、毎日、1~2時間の受験勉強が確保できる事務所を選ぶべきでしょう。

6 事務所スタッフの平均勤続年数は? キャリアアップされる方が多い業界ですので、過度に神経質になる必要はありませんが、2年~4年くらい勤めているスタッフがぼちぼちいるようであれば問題ないでしょう。ひどい事務所になるとスタッフが10人以上いるのに2年以上勤めているスタッフが一人もいないという事務所もあったりします。そういった事務所は避けるべきでしょう。ただ、そもそも会計事務所自体が設立されてから間もないとか、順調に成長して採用を拡大しているということであれば、若手が多くて問題ありません。古くからいる人ばかりだと、事務所の成長が止まってしまっている場合もあります。そういう事務所は、体質が古めかしく、旧態然とした発想に染められてしまう恐れもあります。希望する事務所の平均勤続年数については、総合的に判断する必要があります。

工藤公認会計士税理士事務所の求人情報

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次