建物と土地を一括購入したときの節税方法
建物と土地を購入したときは、取得価格を建物と土地に按分する必要があります。
契約書において、土地と建物の金額が明確に区分されているならそれに従います。
あるいは、消費税の記載があれば、そこから建物の取得価格を逆算します。
これらの記載がなく、契約書に一括の金額しか記載されていない場合があります。
その場合は、できるだけ、建物の金額を大きくしたほうが特になります。
なぜなら、建物にかかる消費税が大きくなるので、消費税の納税がより小さくなったり、あるいは、還付がより大きくなったりします。
さらに、建物は減価償却を通じて経費になるので、法人税、地方税の負担も減ります。
取得価格の按分の方法には、次の4種類があります。
- 不動産鑑定士に依頼する。
- 土地と建物のそれぞれの固定資産税評価額で按分する方法
- 路線価や公示価格により土地の取得価格を決めて残額を建物の取得価格とする。路線価は、時価の8割と言われていますので、路線価を0.8で割り返します。
- 建物の取得価格を決めてから、残額を土地の取得価格とする。譲渡者の帳簿価額を教えてもらえるならそれを利用することができます。あるいは、国税庁が発表している「建物の標準的な建築価額」を元に計算します。
いずれの方法も、税務上、合理的な区分方法とされています。
よほど、おかしな計算結果にならない限りは、いずれの方法も利用できます。
有利な方法を選択すればよいでしょう。
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